XVの実燃費はどのくらい?維持費を年間で計算して比較
スバルのクロスオーバーSUV「XV」
走りの性能と乗り心地を追及され、スバル独自のブレーキシステムの「アイサイト」も搭載しているので安全性も高く楽しいドライブが味わえる。
スバルならではの人を中心として考えられて「走行性能」「安全性能」「抜群の機能性」を備えたドライバーをワクワクさせてくれるクルマです。
私は整備士時代から感じていたのですが、昔からスバルはクルマの作りが独特でエンジンに関しても水平対向エンジンなどがありちょっと整備性は悪いです。
しかしいざ運転してみると、走行性能はピカイチで特に山道は素晴らしいほど安定した走りが出来るので、まさに乗る人をトコトン考えて作られているクルマだと感じていました。
そんな乗る人を楽しませてくれるXVですが、いくら性能が良いとか言われてもやっぱり気になってくるのが、「販売価格」は気になりますよね?
クルマを購入するには誰もが気にする部分でもあるのですが実は「販売価格」よりも大きな費用がある事は知っていますか?
販売価格はクルマ屋で見積もりにも出てくるので、購入する時には一番注目する金額だと思いますが、実はその金額よりもさらに大きな費用がかかってくるのは「維持費」なんです。
販売店などで維持費に関しての説明は、最初の税金部分あたりをさらっと教えてくれるだけなので、実際にどのくらいかかるのかは、ぼんやりとしか分かりませんよね。
維持費には税金以外にも「燃料費」「保険」「メンテナンス費用」などなどの費用があり、さらにこういった部分はクルマによって金額が違うので年間で計算するとかなりの差額が出てしまい「実は別のクルマの方が安かった!!」
なんて事にもなりかねません。
つまりクルマを賢く購入するなら「販売価格」と「維持費」の両方を知ってから購入シミュレーションをしないと本当の価格が分からないんです。
さらに維持費を知る事で他のメリットも得られる事が出来ます。
- 販売店営業マンと購入後を含めた商談が出来る
- 家族にはランニングコストを説明して説得材料として活用できる
- 他のクルマ選びで迷った時には比較材料としても活用できる
このように、これからのクルマ購入には役に立つ事になるので知っておいて損はしません。
クルマは購入してからが長い付き合いになるので、上手に長く付き合っていく為には購入後の費用をシミュレーションしていくのは大切だと思います。
XVのトータル維持費を詳しく知っていれば後々後悔する事のないクルマ選びが出来るようになりますよ。
記事の最後にも車購入では欠かせない「とっておきの方法」を紹介していますのでお見逃しなく。
XVにかかる年間維持費
車を所有するには必ずかかる費用がありますが、どのような費用が発生するのか確認していきましょう。
【XVにかかる維持費】
- 燃料費
- 任意保険
- 自賠責保険
- 駐車場
- 車検
- 重量税
- 自動車税
- メンテナンス
XVにかかる維持費にはこのような費用があります。
この費用は使用していく地域や用途などで料金に差がでますが、この辺を全国的な平均で、条件を決めて費用を計算します。
【条件】
- 走行距離数は年間平均的な10,000q
- 駐車場代は全国平均の8,500円
- ガソリンの単価はリッター130円
- 新車から購入して10年間
この条件の中でも特に重要になるのが「使用年数」になります。
使用年数によって、年間維持費の金額が大きく変わり特に条件で左右されやすいのが「メンテナンス費用」になります。
年間費用を正確に出すには、実際の使用年数に近いものにしないといけません。
よりリアルな数字を出す為に、実際の平均使用年数で計算していきます。
車の使用期間平均は8年〜10年なので10年間保有した場合でシミュレーションしていきます。
この条件で維持費を計算して確認してみましょう。
XVの実燃費
XVの燃費はメーカーで16,4q/Lとされていますが、実際に使用しての平均的な実燃費は11,4q/L前後になります。
※この数字は人気燃費サイト2つを参考にして平均を出して計算した数字です。
年間走行距離数が10,000qなので10,000q÷11,4q/L×130円=114,035円
年間でかかる燃料費は114,035円になります。
XVの任意保険
任意保険は万が一事故などが起きた場合には、相手の車両や自分の車両の修理費用などを一部または全額補償してくれる保険で、保険の加入自体は自己判断になっています。
車を購入した多くの人が任意保険に加入していますので今回は任意保険を加入して車両保険も付けた費用で計算します。
任意保険は補償内容や、年齢、等級、保険会社の種類などの条件で保険の料金は変わりますが、ここでは平均的に発生する保険料の費用で見ていきます。
XVの車両料率クラスは対人:4/対物:3/搭乗者:4/車両:5になります。
今回は任意保険の車両保険付きですと平均的な保険料金が70,500円になります。
年間でかかる任意保険代は70,500円になります。
XVの自賠責保険
自賠責保険は車を使用していくには必ず加入が必要になる保険で強制保険とも呼ばれています。
車を購入した時や車検を受ける時には保険加入が必要になリます。
新車から3年間加入で37ヶ月加入の36,780円
その後は24ヶ月加入になり25,830円を残り7年間で4回加入しますので
25,830円×4=103,320円
36,780円+103,320円÷10年間=14,010円
年間でかかる自賠責保険は14,010円になります。
駐車場代
車を維持していくには保管する場所も必要になりますので駐車場の費用がかかります。
駐車場代は使用する地域によって金額の差が大きくなり特に都内と地方では倍以上の価格差があります。
今回は全国の平均で年間維持費の一部として計算していきます。
全国の月々駐車料金を調べてた所、高い地域と安い地域での差が、かなり大きい事が分かりました。
- 駐車料金が一番高い地域は「東京」で、平均は月々31,500円
- 駐車料金が一番安い地域が「長野」で、平均で月々4,000円
東京の駐車料金は全国NO1です!
長野の8倍です・・・(;´Д`)
このように駐車場を利用する地域によって、大きな差が出てきますが今回は全国平均で計算します。
全国平均が、月々平均はおおよそ8,500円
8,500円×12ヶ月=102,000円
年間で必要になる駐車場代は102,000円になります。
車検費用
車検は多くの人が整備工場に依頼して受けていますので整備工場の平均的な車検費用を出していきます。
車検費用は重量税と自賠責保険は省いた整備費用のみです。
基本工賃+追加整備で40,000円ぐらいが平均なので
新車から3年で一回目の車検で40,000円
残り7年間で4回車検があるので40,000円×4=160,000円
40,000円+160,000円÷10年間=20,000円
年間にかかる車検費用は20,000円になります。
XVの重量税
重量税は車両重量の大きさで税金の料金が変わります。
XVは減税対象車になるので減税になりますよ(^^♪
重量税 |
|
新車購入時 | 16,800円 |
初回車検時 | 15,000円 |
2回目以降車検時 | 15,000円 |
新車購入時は25%減税で16,800円(3年間)
初回車検以降、からは15,000円の重量税が発生します。
10年間で車検をする回数は5回
そのうち3年間は重量税が16,800円で残り7年間で4回の車検を受ける事になりますので、
15,000円×4+16,800÷10年間=7,680円
年間にかかる重量税は7,680円になります。
※日本自動車整備振興会の検索ツールで計算しています。
XVの自動車税
自動車税は車のエンジンの排気量や年式により金額が変わります。
XVの自動車税は特に減税はありません。
自動車税 |
|
初年度 | 39,500円 |
2年目 | 39,500円 |
3年目以降 | 39,500円 |
自動車税は毎年発生しますので
年間にかかる自動車税は39,500円になります。
XVのメンテナンス費用
XVを維持するには定期的なメンテナンスも欠かせません。
最低限必要になる費用を出して見ました。
【XVの10年間のメンテナンス費用】
部品名 | 交換時期 |
費用 |
10年間までの交換回数 |
10年間費用合計 |
エンジンオイル | 5000q |
5,000円 |
20回 |
100,000円 |
タイヤ4本225/60R17 | 40000q |
52,000円 |
2回 |
104,000円 |
バッテリーQ85 | 30,000q |
17,000円 |
3回 |
51,000円 |
ブレーキパッド | 40000q |
19,000円 |
2回 |
38,000円 |
オイルエレメント | 10000q |
3,000円 |
10回 |
30,000円 |
ブレーキオイル | 20000q |
4,500円 |
5回 |
22,500円 |
ファンベルト | 50,000q |
17,800円 |
1回 |
17,800円 |
エアコンフィルター | 20,000q |
3,500円 |
5回 |
17,500円 |
エアーエレメント | 20,000q |
3,000円 |
5回 |
15,000円 |
ワイパー | 20000q |
2,000円 |
5回 |
10,000円 |
ウォッシャー液 | 50000q |
800円 |
2回 |
1,600円 |
10年間での消耗品合計 | 407,400円 |
10年間での消耗品合計は407,400円になるので年間では407,400円÷10年間=40,740円
メンテナンス費用は年間で40,740円かかることになります。
年間にかかる費用を確認してみると、こんなにあるのか?と感じてしまいますが、ここに出している消耗品はどれも基本的な物ばかりなので何か不具合が発生した場合ではこれ以上の費用が必要になってきます。あくまでも最低限の費用として認識してもらった方が良いでしょう。
XV年間の維持費まとめ
ここまで出してきた年間の費用をまとめてみますと、
【XVの年間維持費】
燃料費 | 114,035円 |
任意保険 | 70,500円 |
自賠責保険 | 14,010円 |
駐車場 | 102,000円 |
車検 | 20,000円 |
重量税 | 7,680円 |
自動車税 | 39,500円 |
メンテナンス | 40,740円 |
維持費合計 | 408,465円 |
XVの年間にかかる維持費合計は408,465円!
この維持費が他の車と比べるとどうなるのか?
比較をするのはライバル車のマツダ「CX-5」で比較したいと思います!
CX-5の実質燃費は11,5q/L
年間の燃料費は113,043円になります。
ではこの維持費部分をXVとCX-5で比較して見ましょう。
【XVとCX-5の年間維持費】
|
XV |
CX-5 |
燃料費 | 114,035円 |
113,043円 |
任意保険 | 70,500円 |
60,500円 |
自賠責保険 | 14,010円 |
14,010円 |
駐車場 | 102,000円 |
102,000円 |
車検 | 20,000円 |
20,000円 |
重量税 | 7,680円 |
10,250円 |
自動車税 | 39,500円 |
39,500円 |
メンテナンス | 40,740円 |
43,060円 |
維持費合計 | 408,465円 |
402,363円 |
年間で6,102円の差が出ます!
維持費はどれも大きな差額は無いので、このぐらいの差額であればほとんど変わりがない金額といってもいいでしょう。
では購入時での差額はどのくらいあるのかも確認してみましょう。
- XV(2,0i-S) 2,678,400円
- CX-5(20S) 2,494,800円
販売価格差は183,600円CX-5の方が安くなります。
しかしこのグレードのCX-5では4WDではないので、このぐらいの差額は当たり前なってくるかと思います。
CX-5の4WDではエンジンが2,5Lになってくるので、燃費と税金、さらには販売価格にも差が付くので割高なクルマになってしまいます。
よってXVはSUVらしい4WDを維持しつつも維持費と販売価格を抑えているお買い得なクルマと言えるのではないでしょうか。
XVの試乗動画を見るとよりSUVらしさが分かりますよ♪
もちろん何を重視するかで変わってくると思いますが、維持費の差額を確認して自分の中で求めている部分との比較をすれば本当の価値を感じられるクルマに出会えるはずです。
是非、これからも「販売価格」と「維持費」の両方を知って比較をしながらクルマ選びに役立ててください。
XVを購入するなら商談ポイントが決め手!
さらに、クルマを購入するなら、何も戦略なしに商談すると損をしてしまいます!
クルマは金額が大きい買い物なので値引きの幅も大きくなります。
そこを何も知らないで営業マンと交渉してしまうと、かなり損をしてしまう事になるのでちょっとしたコツをお伝えします。
長年私は整備士時代で、営業マンの交渉をさんざん見てきたので、裏をつく効果的な方法があります!
購入と売却の2つの交渉術を身に着ける事で
ここから販売価格を出来る限り値引きをして通常よりも安く購入する事も可能です。
誰でも出来る「高値売却」のポイント
車の売却時には「ある事」を徹底するだけで高値を引き寄せる
古い車を乗り続けるか迷った時には確認する3つのポイント
「最安値」を狙う簡単なコツ
新車に乗り換える時はベストタイミングを見逃すな!
新車乗り換え時期を見極めるには比較がポイントになる!
どちらもとも超効果的な乗り換え術なので、かなり役に立つ方法ですよ。
高く売ってさらに安く買える方法を試してみてはいかがでしょうか