リーフの実電費(実燃費)と年間維持費を計算すればクルマ選びで迷わない
日産の電気自動車「新型リーフ」!
2017年10月に発売されて多くの注目を集めているクルマです。
その理由は何といっても従来の航続距離からの大きく前進して400q走行が可能になった所です。
この距離を走る事ができれば、普段の使用するぐらいでは不便を感じない距離になっているので電気自動車がより身近な存在になり、これからのクルマとして定着していく事になりそうです。
排気ガスを一切排出しないクリーンなクルマで、今後も期待できるクルマですが、
まだ課題はあります。
「販売価格」「航続距離」「充電時間」この辺は今までのクルマとは違うので良く知る必要があります。
実際にはどのくらい走れるのか?
充電時間はどのくらいなのか?
こいったのをメーカーのカタログではなく、実際に使用している方から集めた情報を取り入れて紹介していますので、ここから知っておいた方が良いです。
【リーフの航続距離と充電時間の詳しい記事はコチラ】
電気自動車の弱点ともいえる部分は知っていないと購入してからでは遅いので十分理解する必要があります。
さらに実際に使用していくにはどのくらいの維持費がかかるのかも今回は詳しく解説していこうと思います。
電気自動車は維持費も安いと言われていますがどのくらい変わるのか?
年間コストと販売価格をトータル的に比較して本当に経済的なクルマなのかも徹底的に紹介していきますので参考にしてください。
記事の最後にも車購入では欠かせない「とっておきの方法」を紹介していますのでお見逃しなく。
リーフにかかる年間維持費
リーフを維持していくには必ずかかる費用がありますがどのような費用が発生するのか確認していきましょう。
【リーフにかかる維持費】
- 燃料費(電気代)
- 任意保険
- 自賠責保険
- 駐車場
- 車検
- 重量税
- 自動車税
- メンテナンス
リーフにかかる維持費にはこのような費用があります。
この費用は使用していく地域や使用する目的によって金額に差がでますが、この辺を全国的な平均で、条件を決めて費用を計算します。
【条件】
- 走行距離数は年間平均的な10,000q
- 駐車場代は全国平均の8,500円
- 電気代1kwhは30円で計算
- 新車から購入して10年間
この条件の中で重要になるのが「使用年数」になります。
使用していく年数により、年間維持費の金額が大きく変わり特に条件で左右されるのが「メンテナンスの費用」です。
リーフは通常のクルマよりもメンテナンス部分は少ないですが、それでも交換しないとならない消耗品はあります。
リーフを何年使用するかで交換する部品が変り、交換時期も部品によって違います。
そこで、よりリアルな数字を出す為に、実際の平均使用年数で計算していきます。
車の使用期間平均は8年〜10年なので10年間保有した場合でシミュレーションしていきます。
この条件で維持費を計算して確認してみましょう。
リーフの実電費
リーフの電費はメーカーで10.0q/kwhとされていますが、リーフを実際に使用しての平均的な実電費は7,7q/kwh前後になります。
※この数字は人気燃費サイト2つを参考にして平均を出して計算した数字です。
年間走行距離数が10,000qなので10,000q÷7,7q×30円=38,961円
年間でかかる燃料費は38,961円になります。
【リーフの実電費の詳しい記事はコチラ】
リーフの任意保険
任意保険は万が一事故などを起こした場合に、相手の車両や自分の車両の修理費用などを一部または全額補償してくれる保険で、加入自体は自己判断になります。
クルマを購入した多くの人が任意保険に加入しているので今回は任意保険に車両保険を付けた費用で計算します。
任意保険は補償内容や、年齢、等級、保険会社の種類などの条件により保険の金額は変わりますが、ここでは平均的な保険料の費用で見ていきます。
リーフの車両料率クラスは
対人:4/対物:4/搭乗者:4/車両:5になります。
平均的な保険料金が64,800円になります。
年間でかかる任意保険代は64,800円になります。
リーフの自賠責保険
自賠責保険とはクルマを使用するのに必ず加入が必要な保険で強制保険とも呼ばれています。
車を購入した時や車検を受ける時には保険加入が必要になリます。
新車から3年間加入で37ヶ月加入の36,780円
その後は24ヶ月加入になり25,830円を残り7年間で4回加入しますので
25,830円×4=103,320円
36,780円+103,320円÷10年間=14,010円
年間でかかる自賠責保険は14,010円になります。
駐車場代
クルマを維持していくには保管する場所も必要になりますので駐車場の費用がかかります。
駐車場代は使用していく地域によって料金の差が大きくなり特に都内と地方では倍以上の価格差があります。
【駐車場を安くする方法もコチラの記事で紹介してます!】
今回は全国の平均で年間維持費の一部として計算していきます。
まずは全国の駐車料金が高いNO1と安いNO1の差を紹介します!
- 駐車料金が一番高い地域は「東京」で、平均は月々31,500円
- 駐車料金が一番安い地域が「長野」で、平均で月々4,000円
全国で一番高いのが東京!
長野の8倍にもなる・・・(;´Д`)
このように駐車場を利用する地域で、金額に大きな差が出ますが、今回は全国平均で計算します。
全国平均が、月々平均はおおよそ8,500円
8,500円×12ヶ月=102,000円
年間で必要になる駐車場代は102,000円になります。
車検費用
車検はほとんどの人が整備工場に依頼して通しているので整備工場の平均的に車検費用を出していきます。
車検費用は重量税と自賠責保険は省いた整備費用のみです。
基本工賃+追加整備で40,000円ぐらいが平均なので
新車から3年で一回目の車検で40,000円
残り7年間で4回車検があるので40,000円×4=160,000円
40,000円+160,000円÷10年間=20,000円
年間にかかる車検費用は20,000円になります。
リーフの重量税
重量税は車両重量の大きさで税金の料金が変わります。
リーフは新車購入時と初回車検の重量税が免税になります。
重量税 |
|
新車購入時 | 0円 |
初回車検時 | 0円 |
2回目以降車検時 | 15,000円 |
新車購入時と初回車検は0円(5年間)
2回目車検以降、からは15,000円の重量税が発生します。
10年間で車検をする回数は5回
そのうち5年間は重量税は0円で残り5年間で3回の車検を受ける事になりますので、
15,000円×3÷10年間=4,500円
年間にかかる重量税は4,500円になります。
※日本自動車整備振興会の検索ツールで計算しています。
リーフの自動車税
自動車税は車のエンジンの排気量や年式により金額が変わりますがリーフは電気自動車なので税金額が違ってきます。
リーフは翌年度自動車税が減税になります。
自動車税 |
|
初年度 | 29,500円 |
2年目 | 7,500円 |
3年目以降 | 29,500円 |
自動車税は毎年になるので10年間のうち翌年度だけが7,500円残りの9年間は29,500円なので
29,500円×9年間+7,500円÷10年間=27,300円
年間にかかる自動車税は27,300円になります。
リーフのメンテナンス費用
電気自動車ではガソリン車のようなメンテナンスは不要になってきますが、最低限必要になる費用を出して見ました。
【リーフの10年間のメンテナンス費用】
部品名 | 交換時期 |
費用 |
10年間までの交換回数 |
10年間費用合計 |
タイヤフロント4本205/55/16 | 40000q |
42,400円 |
2回 |
84,800円 |
バッテリー46B24L | 30,000q |
5,500円 |
3回 |
16,500円 |
ブレーキオイル | 20000q |
4,500円 |
5回 |
22,500円 |
エアコンフィルター | 20,000q |
3,500円 |
5回 |
17,500円 |
ワイパー | 20000q |
2,000円 |
5回 |
10,000円 |
ウォッシャー液 | 50000q |
800円 |
2回 |
1,600円 |
10年間での消耗品合計 | 152,900円 |
10年間での消耗品合計は152,900円になるので年間では152,900円÷10年間=15,290円
メンテナンス費用は年間で15,290円かかることになります。
電気自動車のメンテナンス代は今までのクルマとは違いホントに安く済みます!
唯一大きな金額がかかるのがタイヤぐらいなのでガソリン車などとは比べ物にならないほど安いです。
もちろんこの他にも何か不具合などが発生した場合ではこれ以上の出費になる事もあるので、あくまでも最低限の費用として認識してもらった方が良いでしょう。
リーフの年間維持費まとめ
ここまで出してきた年間の費用をまとめてみますと、
【リーフの年間維持費】
燃料費 | 38,961円 |
任意保険 | 64,800円 |
自賠責保険 | 14,010円 |
駐車場 | 102,000円 |
車検 | 20,000円 |
重量税 | 4,500円 |
自動車税 | 27,300円 |
メンテナンス | 15,290円 |
維持費合計 | 286,861円 |
リーフにかかる年間維持費合計は286,861円!
この維持費が他の車と比べるとどうなるのか?
年間維持費はこのクラスのクルマではありえないほどの金額になります!
あの燃費の王様プリウスでさえもリーフと比較すると年間で3万円以上の差額が出てきます。
さらにエンジンが無いのでメンテナンスもタイヤとバッテリーぐらいを気にしていればほとんど問題無し!
リーフのメリットはかなり大きいですが、問題は販売価格の差です!
プリウスとリーフでは価格差が大きくあります。
その分を先ほどの年間維持費でどこまで抑える事が出来るのかを、詳しく以前の記事で紹介していますのでコチラへ
電気自動車の新型リーフは私なりに詳しく調べて見ましたが「販売価格」「航続距離」「維持費」「メンテナンス」こういったものをトータル的に別のクルマと比較しても十分実用可能レベルでランニングコストを抑える事が出来るクルマです。
ただ今までのクルマとは違う点があるので、上手に乗りこなしていく必要がありそうです。
以前よりも充電スポットも増えてきましたが、まだまだガソリンスタンドよりは少ないレベルなので多少不便さを感じる所もあるでしょう。
新型リーフを購入するなら、まずはどんなメリットやデメリットがあるのかも知る必要があります。
自分のライフスタイルに合わせてクルマを選んだ方が後々後悔する事もないので十分に検討が必要ですね。
リーフを購入するなら商談ポイントが決め手!
クルマの購入では、何も戦略をしないで商談すると大損をしてしまいます!
クルマは大きな買物になるので値引きの幅も大きな金額になります。
そこを何も知らないで営業マンと商談してしまうと、かなり損をする事になるのでチョットしたコツをお伝えします。
誰でも簡単に出来る方法です。
長年私は整備士時代で、営業マンの交渉をさんざん見てきたので、裏をつく事が出来て尚且つ効果的な方法があります!
「買う」と「売る」の2つの交渉術を身に着ける事で、ここから販売価格を出来る限り値引きをして通常よりも安く購入する事も可能です。
誰でも出来る「高値売却」のポイント
車の売却時には「ある事」を徹底するだけで高値を引き寄せる
古い車を乗り続けるか迷った時には確認する3つのポイント
「最安値」を狙う簡単なコツ
新車に乗り換える時はベストタイミングを見逃すな!
新車乗り換え時期を見極めるには比較がポイントになる!
どちらもとも超効果的な乗り換え術なので、かなり役に立つ方法ですよ。
高く売ってさらに安く買える方法を試してみてはいかがでしょうか