ハイエースバンの実燃費と維持費を年間で計算していくらになるか比較紹介
トヨタの最大クラスの広大な荷室スペースが確保できる「ハイエースバン」!
その広さは家族でのレジャーやアウトドアなどにも使えるので幅広く活躍できる自由度が高いクルマとして人気があります。
ボディサイズも好きなサイズが選べるので、周囲の環境や使用用途に合わせる事が出来るのでありがたい。
ロングバン・標準ボディ・スーパーロングタイプなどの豊富なバリエーションがあり、シート配列やスライドドアのタイプも選べるので自分の好みに合わせる事が出来る。
さらにハイエースの人気は国内だけではなく海外でも人気が高いので乗り換えなどの時にも高く売れる事が出来るのでリセールバリューが期待できるクルマなので他社ライバル車はハイエースにはかなわないでしょう。
私が整備士時代の頃にも昔からハイエースはあったので整備も何台もしてきましたが、ハッキリ言ってシート下にエンジンがあるタイプは面倒です(笑)
点検したり、オイル交換したりするときにセンターコンソール部分にいろいろ物が積んであるので、しっかり確認しないで持ち上げるといろいろ落ちてきたり!うっかり灰皿があった時には「やっちまった〜〜〜(;´Д`)」っとなる事もあったので整備士の方は一度は苦い経験をしているはず!
そんな思い入れのあるハイエースですが、その人気はすさまじいものがあり豊富なオプションパーツやハイエース専門店などもあるのでクルマ好きにはたまらないですよね!
幅広い使い方が出来て自分好みのスタイルを追求できる、そんな便利なクルマですが、これだけ大きいと維持費が気になりますよね?
さらにハイエースにはバンタイプとワゴンタイプがあるので、税金や車検なども変わってくるので維持費の差がでます。
いったいどちらがお得なのか?
この辺を今回は詳しく紹介して比較もしていきたと思います。
さらに維持費を知る事で他にも得られるメリットがあります。
- 販売営業マンとの維持費を含めた商談
- 家族にランニングコストを提案して説得する材料
- 他のクルマと迷った時の比較材料として活用
このようなメリットが期待できるので、維持費を知っている事で役に立つ場面が増えますし、ハイエースのより具体的な購入シミュレーションが可能となります。
「販売価格」と「維持費」の両方を知る事が賢いクルマ選びの秘訣になるので、これからのクルマ選びに役に立てて下さい。
記事の最後にも車購入では欠かせない「とっておきの方法」を紹介していますのでお見逃しなく。
ハイエースバンにかかる維持費
クルマを所有していくと必ずかかる費用があります。
どのような費用があるか確認してみましょう。
【ハイエースバンにかかる維持費】
- 燃料費
- 任意保険
- 自賠責保険
- 駐車場
- 車検
- 重量税
- 自動車税
- メンテナンス
ハイエースバンにかかる維持費はこのような費用があります。
これらの費用は年間の使用する状況や使用していく地域によって金額に差が出てきます。
こういった部分を比較しやすいように全国的な平均で使用条件を決めて年間にかかる維持費を出していきます。
【条件】
- 走行距離数は年間平均的な10,000q
- 駐車場代は全国平均の8,500円
- ガソリンの単価はリッター130円
- 新車から購入して10年間
この条件のなかで使用する年数の10年は重要になり、メンテナンス部分のリアルな維持費を出す為にも必要条件になります。
この使用年数を実際に近い平均年数で計算していきたいと思います。
車を使用する期間の平均は8年〜10年なので10年間保有した場合でシミュレーションしていきます。
この条件で年間維持費を確認してみましょう。
ハイエースバンの実燃費
ハイエースバン(ガソリン車)の燃費はメーカーで9,7q/Lとされていますが、実際に使用しての平均的な実燃費は6.8q/L前後になります。
この数字は人気燃費サイト2つを参考にして平均を出して計算した数字です。
年間走行距離数が10,000qなので10,000q÷6,8q/L×130円=191,176円
年間でかかる燃料費は191,176円になります。
ハイエースバンの任意保険
任意保険とはクルマを使用して万が一事故などが起きた場合などに自分と相手の車両修理などの補償をしてくれる保険です。
加入自体は自分の判断になりますが、多くの人が保険に加入していますので今回は任意保険を加入して車両保険も付けた費用で計算していきます。
任意保険の料金は補償内容、年齢、等級、加入する保険会社などによって料金は変わってきますが、ここでは平均的な保険料ので見ていきます。
ハイエースバンの車両料率クラスは
対人:5/対物:5/搭乗者:4/車両:6になります。
今回は任意保険の車両保険付きですと平均的な保険料金が78,700円になります。
年間でかかる任意保険代は78,700円になります。
ハイエースバンの自賠責保険
自賠責保険はクルマを使用するには必ず加入が必要になる保険で強制保険とも呼ばれています。
クルマを購入する時や車検を受ける時に加入が必要になってきます。
新車から2年間加入で25ヶ月加入の30,460円
その後は12ヶ月加入になり17,350円を残り8年間で8回加入しますので
17,350円×8=138,800円
30,460円+138,800円÷10年間=16,926円
年間でかかる自賠責保険は16,926円になります。
駐車場代
ハイエースバンを維持していくには保管する場所も必要になりますよね。
駐車場は使用する地域での価格差が大きく、特に都内では地方の何倍もの金額差があります。
今回は全国の平均的な金額で計算していきます。
全国の月々駐車料金を調べてたら、「高い地域」と「安い地域」での価格差が、かなり大きい事が分かりました。
- 駐車料金が一番高い地域は「東京」で、平均は月々31,500円
- 駐車料金が一番安い地域が「長野」で、平均で月々4,000円
全国で一番高くなるのは東京〜!
長野の8倍に・・・(;´Д`)
このように駐車場を利用していく地域により金額の差がかなり大きく変わりますが、今回は全国平均で計算してみます。
全国平均が、月々平均はおおよそ8,500円
8,500円×12ヶ月=102,000円
年間でかかる駐車場代は102,000円になります。
車検費用
車検はほとんどの人が整備工場に依頼して受けていますので整備工場の平均的にかかってくる車検費用を出していきます。
車検費用は重量税と自賠責保険は抜いた整備費用のみで、ハイエースバンは貨物になるので新車から2年後とその後は毎年1年に1回の車検になります。
基本工賃+追加整備で40,000円ぐらいが平均なので
新車から2年の一回目の車検で40,000円
残り8年間で8回車検があるので40,000円×8=320,000円
40,000円+320,000円÷10年間=36,000円
年間にかかる車検費用は36,000円になります。
ハイエースバンの重量税
重量税はクルマの車両重量の大きさや年式によって税金の金額が変わってきます。
ハイエースバン(ガソリン車)(スーパーGL)の重量税は50%減税になります。
重量税 |
|
新車購入時 | 10,000円 |
初回以降車検時 | 16,400円 |
新車購入時の重量税は10,000円
初回車検以降からは重量税が16,400円かかってくるようになります。
購入時の2年間は10,000円で残り8年間で8回車検を受けるので16,400円×8+10,000円=141,200円
10年間維持していくので年間にすると
141,200円÷10=14,120円
年間にかかる重量税は14,120円になります。
ハイエースバンの自動車税
ハイエースバンの自動車税は特に減税はありません。
自動車税 |
|
初年度 | 16,000円 |
2年目 | 16,000円 |
3年目以降 | 16,000円 |
年間にかかる自動車税は16,000円になります。
ハイエースバンのメンテナンス費用
ハイエースバンを維持するには定期的なメンテナンスは欠かせません。
実際に必要になる消耗品などを出して費用がどのくらいかかるのか見てみましょう。
【ハイエースバンの10年間のメンテナンス費用】
部品名 | 交換時期 |
費用 |
10年間までの交換回数 |
10年間費用合計 |
エンジンオイル | 5000q |
5,000円 |
20回 |
100,000円 |
タイヤ4本195/80R15 | 50000q |
45,200円 |
2回 |
90,400円 |
バッテリ-55D23L | 30,000q |
9,000円 |
3回 |
27,000円 |
ブレーキパッド | 40000q |
21,000円 |
2回 |
42,000円 |
オイルエレメント | 10000q |
3,000円 |
10回 |
30,000円 |
ブレーキオイル | 20000q |
4,500円 |
5回 |
22,500円 |
エアコンフィルター | 20,000q |
3,500円 |
5回 |
17,500円 |
ファンベルト | 50,000q |
16,500円 |
1回 |
16,500円 |
エアーエレメント | 20,000q |
3,000円 |
5回 |
15,000円 |
ワイパー | 20000q |
2,000円 |
5回 |
10,000円 |
ウォッシャー液 | 50000q |
800円 |
2回 |
1,600円 |
10年間での消耗品合計 | 372,500円 |
10年間での消耗品合計は372,500円になるので年間では372,500円÷10年間=37,250円
メンテナンス費用は年間で37,250円かかることになります。
年間でメンテナンス費用を確認するとかなりかかるように感じますが、ここに出している消耗品はどれも基本的な物ばかりなので何か不具合などが発生した場合ではこれ以上の費用がかかる事になるので、あくまでも最低限の費用として判断した方が良いでしょう。
ハイエースバン年間の維持費まとめ
ここまで出してきた年間の費用をまとめてみますと、
【ハイエースバンの年間維持費】
燃料費 | 191,176円 |
任意保険 | 78,700円 |
自賠責保険 | 16,926円 |
駐車場 | 102,000円 |
車検 | 36,000円 |
重量税 | 14,120円 |
自動車税 | 16,000円 |
メンテナンス | 37,250円 |
維持費合計 | 492,172円 |
ハイエースバンの年間にかかる維持費合計は492,172円!
ではこの維持費が他の車と比べるとどうなるのか?
燃費が良いハイエースバンのディーゼル車で比較したいと思います。
ハイエースバンディーゼルの実質燃費は9,2q/L
※軽油は過去5年平均の120円単価で計算
年間の燃料費は130,435円になります。
ではこの維持費部分をハイエースバンとハイエースバンディーゼルで比較して見ましょう。
【ハイエースバンとハイエースバンディーゼルの年間維持費】
|
ハイエースバン |
ハイエースバンディーゼル |
燃料費 | 191,176円 |
130,435円 |
任意保険 | 78,700円 |
83,700円 |
自賠責保険 | 16,926円 |
16,926円 |
駐車場 | 102,000円 |
102,000円 |
車検 | 36,000円 |
36,000円 |
重量税 | 14,120円 |
14,120円 |
自動車税 | 16,000円 |
16,000円 |
メンテナンス | 37,250円 |
49,500円 |
維持費合計 | 492,172円 |
448,681円 |
年間で43,491円ほどディーゼル車の方が安くなります!
一番は燃費の部分でかなり変わってきますね!
メンテナンス費用はディーゼル車の方がかかります!これがエンジンオイルの違いによるものでクリーンディーゼルでは特殊なオイルになるので単価がガソリン車と比べると割高になります。
ではここから販売価格も比較してみます。
- ハイエースバン2700ガソリン(スーパーGL) 3,234,600円
- ハイエースバン2800ディーゼル(スーパーGL) 3,704,400円
469,800円ほどガソリン車の方が安くなります。
結構な差額がありますが、これを先ほどの年間維持費で割ると
469,800円÷434,910円=10,8
10年間維持する約11年ぐらいでディーゼル車の差額分を埋める事が出来ます!
初期費用はディーゼル車の方が割高ですが、10年乗り続ける予定であれば価格差も埋まるので長い目で見ればお得です。
さらにディーゼル車の方が手放す時にも高額買取が期待できるので断然お得なクルマと言えそうですね!
ハイエースにはワゴンもあるので、そちらも計算してみたのですが
維持費が年間で508,486円
販売価格差はディーゼル車より10万安いぐらい。
金額的に比較をするとハイエースワゴンは年間維持費も販売価格も高くなるので、かなり割高なクルマになりますが、室内の仕様やサスペンションなどの構造なども変わってくるので乗り心地などを重視したい方には良いかもしれません。
この辺は好みがあるので決めるには試乗して確認するしかありませんね!
まあどちらを購入するにしても販売価格そのままの金額で購入するのは損をしてしまうので、ほんの少し対策をする事で値引きを最大にする事が出来ます。
ハイエースバンを購入するなら商談ポイントが決め手!
クルマの購入時には、何も戦略をしないで商談してしまうと大損をする事になります!
クルマは大きな買物になるので値引きの幅も大きな金額になります。
そこを何も知らないで営業マンと商談してしまうと、かなり損をしてしまう事になるのでチョットしたコツをお伝えします。
誰でも簡単に出来る方法です。
長年私は整備士時代で、営業マンの交渉をさんざん見てきたので、裏をつく事が出来て尚且つ効果的な方法があります!
「買う」と「売る」の2つの交渉術を身に着ける事で、ここから販売価格を出来る限り値引きをして通常よりも安く購入する事も可能です。
誰でも出来る「高値売却」のポイント
車の売却時には「ある事」を徹底するだけで高値を引き寄せる
古い車を乗り続けるか迷った時には確認する3つのポイント
「最安値」を狙う簡単なコツ
新車に乗り換える時はベストタイミングを見逃すな!
新車乗り換え時期を見極めるには比較がポイントになる!
どちらもとも超効果的な乗り換え術なので、かなり役に立つ方法ですよ。
高く売ってさらに安く買える方法を試してみてはいかがでしょうか